鳥居隊長の
中国雲南省 米麺食べある記(2)
〜雲南省の概略と米麺の種類〜
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前号に引き続き、食べある記隊鳥居隊長による中国雲南省の麺文化視察旅行レポートをお送りします。
案内役は中国麺類文化研究家の坂本先生。
4泊5日の視察旅行には、大成食品の菅工場長、小屋隊員@福島鰹株式会社も参加しました。
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■回 雲南省昆明で米線(ミーシェン)を食す!
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鈴木&山内「隊長、早く麺料理の写真を見せて下さいっ(^o^)(^Q^)"」
鳥居「今、写真整理の最中なんだよ(^^;)」
小屋@福島鰹「こんにちはっ!(^^)/" 『鳥居式らーめん塾』京都校の件で伺いました」
ということで小屋隊員も合流。
初日の夕食をとった中国雲南省昆明の「橋香園」での写真を囲んだ。
鈴木「この小皿はなんでしょう?」
鳥居「これが過橋米線(カキョウミーシェン)のトッピング。
うずら卵、生の豚肉、鶏肉、ハム、きのこや野菜などが一人分ずつ小皿にもってあるんだ」
小屋「具は好みで選べるようになってましたよ。搾菜とか、ハチノコ、エンドウ豆の葉、パクチー、菊の花とかもありましたね。60元(1元=14円で計算すると840円)だから地元ではかなり高い部類に入る料理かも(@@)」
鳥居「鶏白湯スープの上に鶏油がたっぷりのった熱々のスープに具を入れて火を通す。
別皿のゆでた米線を最後に入れて、完成。
熱源のない小鍋仕立ての麺料理、といったところかな。
熱いスープに麺を入れる様子がまるで橋をかけているかのようにみえるから過橋米線と名付けられたらしいよ(^^)」
鈴木「具のもりつけや提供の仕方、食べ方も含めて楽しさを感じる料理ですね」
山内「スープが熱いうちに生の食材を入れてしっかり火を通さなければ!というスリル&スピード感も味わえるし……(^^;
お味はいかがでした?」
鳥居「塩味の鶏白湯に具材のうまみが出てコクと深みがあったよ(^^)。卓上には山椒や唐辛子の粉末があって、好みでかけて食べるんだ。
米線は18番くらいの中太ストレート麺って感じかな。発酵させた米を擂り精製した伝統的な製法の酸漿米線(スアンジャンミーシェン)のためか、独特の香りがしたね。表面がつるっとしていて粘りはないからスープののりはもうひとつだったけど」
小屋「見た目は冷麦、噛めばプツンと切れるコシのない柔らかい麺でしたね」
鳥居「翌朝は坂本先生と、地元の繁盛店へ。日本円にして1杯40ー70円と激安だったよ」
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○炸醤米線(ザージャンミーシェン)
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酸漿米線(スアンジャンミーシェン)に塩味の鶏白湯スープをあわせたもの。これに豚と鶏の挽肉を使ったピリ辛の肉味噌をかけている。香ばしい旨味の肉味噌は唐辛子風味。やや辛いが食べやすい。
なお、この店の大半のメニューで米線を同じ値段で面条(小麦麺で、10番程度の平打ちタイプ)に変更できた。 |
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○哨子米線(シャオズミーシェン)
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ゆでた米線に炒めた熱々の具をのせ、あえて食べる。
具は肉味噌と豚の揚げたもの。青菜。 |
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○葉子米線(イェズミーシェン)
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酸漿米線と鶏白湯スープという基本の米線に豚の皮を油で揚げ、辛く煮付けたものをトッピング。見た目ほどは脂っこくはないが香り、食感は日本人好みとはいえないかも(^^;)。 |
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小屋「味はやっぱり鶏白湯の塩味。スープがしっかりしていれば麺の食感やトッピングの好みはともあれ、美味しく食べられることを実感! 全日程で一番好みの味でしたね(^^)」
鳥居「四川と違って山椒が多用されていない分、食べやすかったね(^^)」
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■回 麗江の米線料理、イ族のパンと羊チーズ、
■■ キノコ鍋……多彩な味を堪能
雲南省麗江市街では「小鍋米線(シャオグオミーシェン)」という米線料理を試食したとか。
鳥居「平たい土鍋にお湯と米線、化学調味料、豚ひき肉のだんご、ニラ、漬け物、豚のピリ辛味噌炒めをのせて炊き上げていたね。
具として煮豆をのせたものもあった。ここで食べた小鍋米線はまあ……ジャンクな味が特徴、かな(^^;」
小屋「お湯で米線をゆでるついでに具も煮てしまえ、という屋台料理ならではの調理法なんでしょうかね。スープかだしでゆでてあればもっとおいしくなるのに(--;」
鈴木&山内「それも旅の思い出ということで(^^;)。あ、この茶色いケーキは?」
鳥居「イ族のソババーバだね。もそもそしたパンみたいな感じ。他の料理と一緒に食べるんだ。羊の乳をつかったチーズもかなり独特の味だったね(^^)」
小屋「独特といえば昆明のきのこ鍋はユニークかつ絶品でしたね。雲南省はきのこの種類が豊富で、エリンギや松茸ほか初めて見るような珍しいきのこが出ました。
鶏白湯スープにきのこを1種類ずつ入れてそれぞれの個性を味わっていく……旨味たっぷりでヘルシーな味わいを体感できたのは収穫でした。帰国してさっそく福島鰹特製(^^)<焼きガラスープ>と和だし、塩がえしで再現してみたほどです(^^)」
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■回 大理で餌絲(アルスー)、餌塊(アルカイ)を
■■ 広州で河粉(ホーフェン)を試食!
鳥居「大理では、うるち米の餅でつくった切り出し麺状の餌絲(アルスー)と塊のまま調理する餌塊(アルカイ)の工場見学をしたよ(^^)」
鈴木&山内「餅で……(^^;(^^;。どうやって作るんですか?」
鳥居「うるち米を水につけおきしてまず蒸す。熱を加えて米のでんぷんを糊化させてるわけだ。
それを機械で押し出す工程を繰り返すと餅状の生地にする。熱いうちにちぎってまるめる。
この生地をローラーに通して圧延。麺帯にする。
くっつかないように打ち粉、ではなく蝋を塗って重ね、6時間乾燥させる。ここで十分乾燥させないと成形工程でくっついてしまうらしいよ。
切り出して麺状に成形し、完成だ。
餌塊は蒸して練った米を型にはめて成形する。団子みたいな食感かな。豆腐を発酵させたようなものに唐辛子をまぜたタレをつけて食べたよ。左党向きのおつな味だったね(^^)
山内「レトロな雰囲気の工場ですね。規模はどのくらいですか?」
鳥居「6人できりもりしていたよ。工場の建物も機械も旧式で昔の製麺所に似たたたずまい。なんだか懐かしい感じだったよ(^^)。
坂本先生が工場の社長に質問したところ、1日1000キロの米を加工し、2トンの商品を生産。大理の一日あたりの消費量の約90%をこの工場でまかなっていると返答があった(^^)」
鈴木「どんなふうに調理するんでしょう?」
小屋「憩茗国というペー族料理の店に行ってきましたが、普通に麺としてスープに入れたり、炒めたり、でしたよ(^^;)」
鳥居「ペー族料理はよかったね(^Q^)。コクのある旨味のきいたスープも、もちもちっと粘りのある餌絲料理も絶品だった。日本人好みな味付けだったね」 |
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○餌絲の鍋
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鶏白湯スープベースの塩味の鍋。餌絲、草魚、トマト、キクラゲ、ニンジン、青菜等が入る。
旨味のバランスがとれた奥行きのある味わいが餌絲になじんで美味。
野菜と餌絲を加えた鶏白湯スープに唐辛子をきかせたピリ辛の鍋も別に出た。 |
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○餌絲のピリ辛炒め
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ニラ、にんじん、もやし、にんにく等の具とともに炒めたもの。 |
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山内「味が……想像がつかないわ(^^; やっぱり餅、って感じですか?」
小屋「うるち米の餅だから韓国のトッポギみたいな感じかな。麺状だけど粘っているからすすりこめなくて……。つるつるっとすする喉越しもおいしさの要素である日本の麺とはまったく異質ですね。
坂本先生は餌絲が大好物で定期的に取り寄せているとおっしゃっていたけど。私は餌塊のほうが餅らしく丸く固まっている分、安心して食べられるから好きです(^^;」
鳥居「私はかなり気に入ったよ。食感にインパクトがあって餅らしい甘みも感じられたし。今回の視察で体感できて本当によかったと思う。商品開発の参考のしがいのある食材とみたよ。
そうそう、最終日、広州で食べた3つめの米の麺・河粉(ホーフェン)も美味かったね(^^)。 |
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○干炒牛河(ガンチャオニューホア)
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河粉とは、米を水につけて臼でひいた汁をザルに流して蒸して糊化した生地を切った幅広麺のこと。雲南省ではこれを巻粉(ジェンフェン)と呼ぶ。
これを牛肉、野菜といためあわせ、醤油で味付けしたもの。 |
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小屋「ワンタン皮みたいなソフトでピロピロッとした食感はクセになる感じでしたね」
鳥居「くせがない食材だから色々な食材や味付けとマッチしそうだったよね。
餌絲にせよ、河粉にせよ、国内で製造できる設備はまだほとんどないだろうけど。
これらのおいしい米麺が日本でヒットしたら、国内の米の消費量がぐんと伸びるだろうね。農水省のお役人もきっと大喜びするだろうなあ(^o^)」
鈴木&山内「どの写真も実においしそうでしたね。これから米麺を採用するお店も増えてくるかしら。そうなるとまた食べ歩きの楽しみが広がりますね。隊長、小屋隊員、本日は貴重なお話をありがとうございました(^^)(^^)」
(^^)/<おわり>\(^^)
小屋@福島鰹「ではこれで失礼しま……はっ!(@@;
本日、大成食品様を訪問した目的は
『鳥居式らーめん塾』京都校のご案内、でした(^^;
まずは一日体感塾で10期生の皆様にお会いできる日を楽しみにしています(^^)」 |
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