食べある記隊インデックス
 
◎ 番外編 13
年頭所感 2010
◎ 番外編 12
ラーメン産業展2009
◎ 特別編 11
第10期鳥居式らーめん塾
卒業試食会
◎ 特別編 10
長谷川大さんの講演会
◎ 特別編 9
第9回大成食品七夕の集い
◎ 特別編 8
ラーメン Show in Tokyo 2009
◎ 特別編 7
大久保一彦さんの講演会
◎ 特別編 6
中国 米麺食べある記(2)
◎ 特別編 5
中国 米麺食べある記(1)
◎ 番外編 11
年頭所感 2009
中華そば へいぼん
(中野区)
らーめん つけめん 我家(うち)
(豊島区)
◎ 番外編 10
ラーメン産業展2008(後編)
◎ 番外編 9
ラーメン産業展2008(前編)
らーめん ひとふんばり
(横浜市)
◎ 特別編 4
福島鰹(株)工場見学記
さかなやらーめん (愛知県)
らーめん Nageyari (岐阜県)
麺屋 轍(わだち) (愛知県)
拉饂飩麺(らうどん)古市商店
(倉敷市)
らーめん 古丹 (京都府)
中華そば 小淀 (中野区)
◎ 番外編 8
はんつ遠藤さんの講演会
つけめん専門店 一歩
(千代田区)
麺彩房 西日暮里店
(荒川区)
◎ 番外編 7
麺食ギャラリー オープン
夢あかり (文京区)
◎ 番外編 6
ラーメン産業展2007(後編)
◎ 番外編 5
ラーメン産業展2007(前編)
◎ 特別編 3
坂本一敏氏講演
つけそば 麺彩房 五反田店
(品川区)
◎ 特別編 2
中国麺紀行
魁 (横浜市)
麺や勝 (新潟県)
◎ 番外編 4
ラーメン産業展2006
湘丸 (横浜市)
麺家一徹&
麺家一徹旭 (千葉県)
◎ 特別編 1
ニューヨークレポート
麺彩房 (中野区)
ひまわり (新宿区)
杏樹亭 (市川市)
一張羅 (埼玉県)
中村屋 (岐阜県)
つじのや (愛知県)
茶屋亭 (愛知県)
がんちゃ (山梨県)
NARUーTO (山梨県)
太陽飯店 (山梨県)
海皇 (市川市)
多久味 (江戸川区)
古奇園 (新宿区)
はやし (渋谷区)
天神屋 (文京区)
生粋 (豊島区)
夢うさぎ (江戸川区)
上々 (千代田区)
◎ 番外編 3
イベントレポート2
麺好 (中野区)
ジャンボ (新宿区)
満月のラパン (渋谷区)
グラバー亭 (練馬区)
◎ 番外編 2
イベントレポート1
◎ 番外編 1
大成食品(製麺工場)
甚六亭 (豊島区)
 
鳥居式らーめん塾
大成食品のラーメン店開業・運営支援
 

★ 食べある記隊出動記録(特別編 10)

長谷川大さんの
らーめん講演会を聴講(^^)
< 「第8回らーめん店商品開発研究会“麺”夢塾」 講演会>

今回は9月3日に開催された「第8回らーめん店商品開発研究会 “麺”夢塾」の講演会の模様をお届けします。

福島鰹株式会社東京営業所所長・長谷川大さんが「らーめんと和ダシ」と題して講演されました。
本来は大成食品のお客様であるらーめん店経営者限定の特別講演のため、概要のみのご紹介とさせていただきます。

▼福島鰹株式会社
http://www.fukushima-k.co.jp

■回 “麺”夢塾特別講演
■■ 講師は長谷川大さん@福島鰹株式会社(^^)

9月3日は「第8回らーめん店商品開発研究会“麺”夢塾」の日!(^^)
開始時刻の30分以上前に会場である大成食品本社に到着。すでに会場内の席が埋まっていて驚いた。

“麺”夢塾も早、8回目。こだわりのらーめんで勝負する経営者の交流の場として定着したのだろう。売り上げの話、従業員の採用の話、スープ炊きに関する悩み等。皆さん盛んに情報交換されていた。

山内「皆さん、前回以上に気合いが入っているような?(^^;」
鳥居「昨今の経済情勢で消費者の巣ごもり傾向が強くなっている上、冷夏や豪雨といった天候不良でらーめん業界だけでなく外食産業全体が苦しんだ夏だったからかもしれないね(^^;)。
“麺”夢塾がお客様の売り上げ向上のお役に立てるといいなあ(^^)」

今回の受講生は、首都圏を中心に山梨、長野、岐阜、青森の既存店オーナーおよびスタッフの方、計23名。
山梨県甲府市の矢崎さん
(矢崎さんのお店は「らーめん がんちゃ」 山梨県甲府市上今井町191-1 
食べある記はこちら→http://www.tokyo-ramen.co.jp/tabearuki/gancha.html
はじめ、遠方からでも毎回欠かさず出席してくださる方、全国各地で活躍する「鳥居式らーめん塾」卒業生たちと再会できるのも嬉しい(^^)。

今回の特別講演を担当するのは長谷川大さん(^^)。
福島鰹株式会社東京営業所所長で、「鳥居式らーめん塾」では和だしの講義を担当。食材に対する愛情と深い理解に裏付けられた講義。味創り実習の濃やかなサポート等を通じて、歴代の塾生たちと強い絆で結ばれている。
山内「長谷川さんは今や『鳥居式らーめん塾』には欠かせない存在ですよね(^^)」
鳥居「長年営業している人でも、だし素材についてよく知らない人って結構多いからね。
コストと味の両方で満足できるような効率的な使い方を、長谷川さんの講演でつかんでいっていただきたいね(^^)」

■回 「鳥居式らーめん塾」でも人気のだし講義
■■ 
プロ向けバージョンを聴く(^^)

長谷川さんの講義は、まず味の組み立て論からスタート。
「昆布と鰹で和食のだしをとる。豚と鶏でラーメンのスープをとる。一見まったく別物のようですが、味の組み立てという点では同じなんです」
ホワイトボードに<イノシン酸×グルタミン酸=味の相乗効果>の式を記す。

長谷川「イノシン酸を多く含むのは、鰹、宗田鰹、鯖、ウルメ、秋刀魚」
書き出した項目を四角く囲う。
その隣にまた四角を書いて、煮干し、飛魚(あご)と記入する。
長谷川「どちらもイノシン酸系素材ですが、なぜ分けて書いたかおわかりですか? こちらの5つは薫製のついたもの。こちらは薫製のついていないもの、ですよ〜(^^)」
薫製のついたものがいわゆる節もの。香を演出する食材である鰹節以外の節ものも、それぞれに独特の香りがある。
たとえば讃岐うどんだしのように、「香りはいらない、うまみだけが欲しい」という場合は薫製されていない煮干しを用いるのだ。ただ、蕎麦屋では鰹節の厚削りを長く炊き込んで香りを飛ばすというアプローチもある。
同じ煮干しでも千葉県産と瀬戸内産では魚の肉質、加工時の鮮度が違う。
鰹節も福島鰹(株)が扱う熊本県天草は鰹の煮熟工程で塩水を使うが、他社が扱う宮崎県産は真水を使う等。同じ素材だとしても、産地、銘柄による違いから生じる風味、うまみの差も顕著なのだ。
やはりプロのアドバイスは値千金!(^^)

長谷川「グルタミン酸系素材としては、昆布ですね。
昆布にも種類がありまして、最もうまみをもっているのは羅臼昆布。グルタミン酸含有量が他の昆布の1.2から1.3倍あるんですよ。
……グアニル酸の素材としては干し椎茸。これは少量でインパクトあるだしが出ます。ただ、大量に使うと全体のバランスを崩してしまうので……」
長谷川さんは楽しげに素材の名前をボードに書き出していく。
一つ書くごとに銘柄別、産地別の素材の味の特徴や扱い方のコツ。らーめんに用いる際の注意点等を濃やかに解説する。

各だし素材の特徴あたりは「鳥居式らーめん塾」でもレクチャーずみだ。
「鳥居式らーめん塾」出身の店主たちは「そうそう!(^^)"」と頷いているが、真剣な面持ちで板書をメモしている人が大半だ。
「鳥居式らーめん塾」で教える「基本知識」のレベルは、相当専門的かつ実践的なのだろう"φ(@@)。

長谷川「鯖はスープに甘みを出したいときに増やすといいですね。価格は鰹節の半分ですから、配合次第で安くてパンチの強い味にできますよ(^^)」
「味の相乗効果をふまえ、最もバランスのいい配合はイノシン系の素材100グラムに対し……」
「鰹節は生の豚の20倍ものイノシン酸を持っています。豚骨スープのうまみを抽出するのに最低でも6時間かかるのに、魚介系なら30分程度で抽出できてしまいます。時間の面でも、コストの面でも有効ですね(^^)」
レシピやコストに関する突っ込んだ情報が出ると、塾出身者たちの瞳がギラリ!
「枯れ節と本節では味はどう変わりますか?」
「うまみの強さと価格の関係は?」
などと、現場で常々感じていた質問をぶつけ始める。

濃厚魚介系のらーめん、つけめんの人気が高まるにつれ、だし素材の種類、配合比率や調理方法等を工夫することで他店と差別化する必要性が高まるからだろうか。
山内「塾では常々、らーめんでもっともコストがかさむのはスープだ、という話を聞くわ。安価な素材を上手に使うことで、うまみアップでコスト削減になるレシピも可能になるんだもの。皆さん、熱心になるのも当然ね(^^)。 
繁盛店店主は常に進化を目指すもの。だし素材の研究は味のバージョンアップにきっと役立つでしょうね"φ(^^)」
質問にはその都度長谷川さんが回答。さらに情報を補足していくため、内容はどんどん深く濃くなっていく。

■回 「利き酒」ならぬ「利きだし」!?
■■ 9種の素材の味を体感!(^^)

後半はだし素材単体の味を体感する実習。
鰹、鯖などの節ものに最高級の煮干しと飛魚で6種類。
昆布は羅臼昆布、日高昆布、真昆布の3種類。それぞれを同条件で抽出したものを試飲するのだ。

いずれも福島鰹株式会社製の高級素材。だしだけでなく素材そのものも試食し放題とは、実に豪勢だ!(^^)。

山内「『鳥居式らーめん塾』のアンケートでも大好評の実習の再現ね。
オーナーの皆さんでも、9種類のだしを一度に比較したことのある方はあまりいらっしゃらないのでは?
卒業生たちは経験済みだから、『利き酒』ならぬ『利きだし』もできそうね(^^)」

これだけの種類のだしを個人で揃えるのは手間ひまと経費がかかる上、「同条件で抽出」するのが難しい。この実習の価値を瞬時に理解したのか、皆さん、講義のとき以上に真剣な表情に。テーブルに試飲セットが並べられると一斉に手をのばしていた。

神妙な面持ちでだしを口に含むなり、
「う、海の味がする(@Q@;)」
「3種類で色もうまみもずいぶん違うね(^Q^;)」
「これ、サンプル欲しいなあ(@o@)
場内のあちこちで声があがる。
複数のだしを配合をかえながらあわせ、考え込んでいる様子の人も。
長谷川さんを取り囲むような形で質疑応答が盛り上がっているうちに時間切れ。

このあと、福島鰹株式会社自慢のだし素材をふんだんに使った秋、冬用新商品のプレゼンテーションが予定されているからだ。プレゼンターはもちろん福井講師@大成食品商品開発マネージャーだ(^^)

長谷川「ご質問がございましたら、いつでもお気軽にご連絡ください! サンプルもお持ちします!(^^)」
朗らかな宣言に、満場の拍手が起こった。

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