| 太陽飯店 |
山梨県北杜市
JR長坂駅
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※この情報は取材当時のものです。メニューや営業時間は変更となっている場合がございますので、あらかじめご了承ください。 |
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☆主なメニュー
| らーめん |
580円 |
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| つけめん |
700円 |
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| 太陽めん |
580円 |
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| らーめんセット |
780円 |
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(らーめん、炒飯、小鉢、漬け物、杏仁豆腐) |
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住所:山梨県北杜市長坂上条2534-6
JR長坂駅より徒歩2分。
駅正面の交差点を直進し、100メートルほど直進、左手に
ある。
車の場合は、中央高速道 長坂インターを出て最初の交差
点を小淵沢方面へ右折。7分ほど直進し、長坂駅前交差点
で左折。駐車場あり。
電話:0551ー32−2411
営業時間:11:30〜14:00 17:30〜21:00
定休日:毎週火曜日
席数:テーブル4×3、2×2席、座敷12畳×3 |
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■回 無口なナビと雪におびえつつ、山梨遠征に出発!
■■
今年初の食べ歩き先は山梨県。超久々の郊外遠征である!
「おやつは300円まで? もしかして帰りに温泉とか入れちゃう?」
わくわくしながら、午前7時50分に中野駅前に集合した鈴木隊員。
「雪の山道で、車がスタックしたらどうしよう!? 手袋と靴下の替えとカイロもたくさんもってかなきゃ!」
北極にでも出かけそうな着膨れ&大荷物で現れたのは山内隊員だ。
そんなふたりの前に、ピンクの小型車が停車した。
業務多忙につき、残念ながら欠席となった鳥居隊長が、奥様のカーナビ付き自家用車を提供してくれたのだ。
ハンドルを握るのは、大成食品の開業支援、商品開発スタッフのFさん。
天気は午後から崩れるという予報だが、ひとまず車は快調に中野通りを走り出した……はずだったのだが!
「あれっ、なんかカーナビがヘン?」
Fさんが何度も設定操作をしているのに、無機質な女性の声は、目的地とは正反対の方向に誘導しつづける。
結局、音声ガイドを無視して初台から首都高へ。とたんに無口になるカーナビ。中央道への誘導もない。
「どーして何にもしゃべらないんだろう? さっきまでいっぱいしゃべってたのになぁ。そもそも、どこのインターでおりればいいの??」
「地図? 地図なんかもってないですよ〜。私、方向音痴ですからね、はははっ」
Fさんの口調はあくまでも明るい。
(ぶ、無事に1軒目にたどりつけるのだろうかっ?)
前途多難な予感におびえる両隊員であった。
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■回 絶景&アットホームな雰囲気が魅力☆
■■
気まぐれカーナビ嬢に翻弄されながら、長坂インターチェンジで中央道をおりた。Fさんの
「あー。わかったわかった! この辺、通った覚えがある〜」
という声に一安心。10時20分ごろ、無事に最初の取材先「太陽飯店」に到着した。
こちらは、長年地元で愛されている中華料理店だとか。外装はやや古びているものの、素朴で懐かしい感じがして好ましい。
黄色の大きな看板は赤い手書き文字がよく目立つ。
店舗は2階で1Fは駐車場。7〜8台は余裕でとめられそうだ。駅のそばだが、車でもアクセスしやすい場所だ。
駐車場から店舗にあがる階段でふりかえると、
「うわ〜、素晴らしい景色!」
南アルプスの山並みが真正面にあった。
「もっと晴れていたら、左手に富士山がきれいに見えるんですよ。まわりに遮るものがないから、山裾のほうまでくっきりとね!」
とFさん。思わず大きく深呼吸してから、いざ、店内へ!
「ひ、広い!」
通路脇には巨大なお座敷が3つ。つきあたりがテーブル席。天井が高く、テーブルやストーブなどの調度類をゆったりと配置してある。
「遠いところを、ようこそ。寒かったでしょ、今すぐあったかくするからね!」
ご挨拶もそこそこに、ストーブの前にかがみこんだのが、店主の小田切恵司さん(57)。
奥様はさりげなくコーヒーと熱々のおしぼりを出してくださる。
雪の日に帰宅したら、両親が『寒かったろ、こたつに早くお入り』って招き入れてくれた……そんな思い出がふと胸によみがえってきた。
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■回 店主は元JR職員。
■■ 旺盛なサービス精神にびっくり!
小田切さんは、かつてJRにおつとめだった。
「若い頃は線路保守の担当として、東京駅にいたんです。100人くらいで交代勤務するんですが、昼食、夕食は自炊。各自500円ずつ出して、米を持ち寄ってきたのを、ずっと私が料理してたんですよ」
家業の総菜店を昔から手伝ってきたため、料理経験は30年近い。お父様が亡くなったあと、実家の総菜店をしめ、中華料理店「太陽飯店」を開いたのが20年前だとか。
「PTAの会長をずっとやっていてね〜」
「警察犬の飼育ボランティアをずっと続けているんだけど、『お別れ』が悲しくて、もう新しく飼うのはやめようかなと思ってるんですよ〜」
なんてエピソードから、人情味たっぷりで世話好きなお人柄がうかがえる。
そんな小田切さんだから、お客様からの要望、ニーズにもどしどし答えていく。
たとえば……
ファミレスのようなセルフのコーヒーサービスがあるし、天井まで届きそうな大きな本棚には、漫画の単行本がびっしり並んでいるし、セットものなんて、ラーメン代にたったの200円追加するだけで、炒飯に手作りの小鉢、野沢菜漬、杏仁豆腐までついてきちゃうし!
しかも、
「夏なんか、座敷で昼寝していくお客さんもいるよ〜(笑)」
お客にとっては、実に実にありがたく、しかもユニークなサービスがてんこもり。ご近所にあったら、毎日のように通いたくなるお店だ。
ラーメンの味を変えたのも、小田切さんの旺盛なサービス精神からきている。
「お客さんにね、テレビでよくやってる行列店のラーメンみたいなのを食べてみたいって頼まれてね。インターネットで大成食品さんのサイトをみつけたんですよ」
繁盛店「麺彩房」の味にリニューアルしたい、と依頼したのだった。
「もともとうちで作っていたスープは、中華料理用の澄んだスープ。鶏ガラと豚骨を同量使って、半端な野菜を適当にいっしょにいれて(笑)、弱火で2、3時間煮て作ってたんですよ。今も、他の料理やみそらーめんにはこちらを使ってます。らーめんのスープだと、濃厚すぎてあわないのでね」
らーめん、つけめんは、「麺彩房」のレシピに忠実に作っているとか。鶏ガラ、豚骨、魚介類を、和風だしを追加しつつ9時間にわたって煮込む。毎朝4時起きで仕込みにかかるそうだ。
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■回 おそるべしっ、ほうとうの里・山梨!?
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サービス精神旺盛な「太陽飯店」の小田切さん。
お客様からのリクエストにこたえて、清湯スープの「昔ながらの中華やさんのラーメン」から、東京の行列店「麺彩房」系のらーめんにリニューアルした。
さて、お客様の反応はどうだったのか?
「若いお客様、遠方から見えるお客様が増えました。年末には、地元のテレビ局の取材も受けたんですよ」
「最初は、『麺彩房』のレシピに忠実に作っていました。ただ、麺がすごく固い、太いって言われましてね。こちらのお客さんは細めで柔らかい麺が好きなんですよ。それで中太麺を途中から中細麺に変えました」
「麺の固さに関しては、東京とこっちでは、ずいぶん好みが違うんですよ。東京では、5分くらいでさっと食べてさっと店を出ますよね。でも、うちのお客さんはたいてい1時間くらいはお店にいます。漫画を読みながら1時間かけてラーメンを食べる人も多い。でも、冷めて、スープをたっぷり含んだ麺もおいしい、って言われます」
ラーメンを1時間かけて食べる!?
スープがたっぷりしみこんだ柔麺嗜好は、「ほうとうの里・山梨」ならでは、かもしれない。
が、しかしっ……。
驚愕の表情を浮かべる両隊員に、Fさんがすかさず解説してくれた。
「大成の麺は加水率が高い分、長くスープに使っていてものびにくいんですよ。
だから、1時間スープに浸ってても麺にコシがある。お二人が想像してるような、ぐずぐずにのびきった状態にはならないんですよ」
なるほど!
超スローな食べ方にも対応できる大成食品の麺! なんと懐の大きいことよ!!
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■回 店主の見事な中華鍋さばきに、思わず歓声が!
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今回は、小田切さんにお願いして厨房に入らせていただいた。
「うわ〜!!」
思わず歓声をあげてしまうほど、広大!
大型の食器洗い機などが入っていて、ゆうに50平米以上ありそう。
厨房の外には子供部屋サイズ(!)の巨大冷蔵庫まで完備されていた。
「私、この冷蔵庫のスペースだけで十分暮らせる〜っ!」
「地方ならでは、なんでしょうが、本当に贅沢な広さですね〜」
広いが、コンロの左手に調味料。背後には調理台。調理台手前には刻んだ野菜類をセットしたワゴン……。効率よく働ける配置になっていた。
「じゃあ、今日はみそらーめんと、らーめんセットを出しましょう」
小田切さんは巨大な中華鍋を軽々とふるって、炒飯、味噌らーめん用の野菜炒め入りスープも素早く仕上げていく。
にんにく、しょうが、ごま油の香りが渾然一体となって鼻孔をくすぐった。
あー、早く食べたいっ!
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★みそらーめん(650円)
麺:大成食品の特製麺 多加水、縮れ太麺150グラム
具:にんにく、しょうが、豚バラ肉、キャベツ、もやし、玉葱、にんじん、にら
スープ:鶏ガラ、豚骨に、キャベツ等の野菜を加え、弱火で2、3時間煮た清湯スープ+北海道産みそを使った特製ダレ |
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鈴 木
にんにく、しょうがをきちんといためて、香りを立ててから野菜を炒めていく……きちんと手をかけて作られたスープがおいしかったです。野菜の種類も量もどっさり! これを食べていたら、健康になれる、って感じがします。
スープを清湯にしているというのも、小田切さんのこだわりなんでしょうね。
太く柔らかめな麺に優しい味のスープ。一般に、ボリュームがあってこってり、豪快な男性向けメニューという印象が強い味噌ラーメンですが、「太陽飯店」のみそらーめんは、ヘルシーで女性好みだと思います。
山 内
香ばしく炒めた野菜の甘み、みそのコクがしっかりでていてまろやか。後口がぴりっと辛いのもほどよくて……。清湯スープを使っているから、比較的あっさりと食べやすく、飽きがこない感じのスープです。
麺は、普段、関東のお店で食べる味噌ラーメンに比べると柔らかめですが、私はあまり気になりませんでした。コシとつるみ、太さがあり、スープとよくあっていると思います。
固い麺が好きな方は注文のときにお願いすれば問題なし、という感じです。野菜が本当にたくさん入っていて、ボリューム満点。スープ一口ごとに、体がほかほかっとあたたまってきますね。
さて。食後は漫画とコーヒーでくつろいじゃおうかって感じも嬉しい。ご近所に住んでいたら私も絶対に常連になっていそうです。
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★らーめんセット(780円)
麺:大成食品の特製麺 多加水中細ストレート
スープ:鶏ガラ、モミジ、豚の背骨、豚骨、豚足、香味野菜類、昆布、椎茸、節類を使用し、9時間がかりで仕込んだ濃厚なスープに特製醤油ダレをあわせた「麺彩房」系
具:チャーシュー、メンマ、ネギ、のり、なると
炒飯:ねぎ、かまぼこ、たまご
小鉢:日替わりで、この日はほうれん草のごま和え。
漬け物:自家製野沢菜
デザート:手作り杏仁豆腐 |
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鈴 木
らーめんは「麺彩房」系のスープですが、ふんわり、ソフトな印象です。リニューアル当初はきちんと忠実に「麺彩房」のスープを出していたそうですが、お客様の意見を聞いて、本来のガツンとくるインパクトを抑えていったそうです。中細麺の柔らかさ、東京から来た人にはこちらにむしろインパクトを感じそう。セットとしてみた場合、炒飯とらーめんのコンビネーションが絶妙。非常に食が進む組み合わせでした。
手作りの小鉢、漬け物もとてもおいしかったです。ボリュームがあって栄養バランスもとれていて、この値段、というのに驚きです。
デザートの杏仁豆腐。味はバッチリ! 欲を言えば、フルーツとか、くこの実を添えたりして、見かけにもう一工夫したら、さらに引き立つと思います。
山 内
見事な鍋さばきで作られた炒飯、大変おいしく頂きました。具がたっぷりで、お得です。口のなかでほろり、ぱらりとほぐれる炒飯を食べて、らーめんスープをすすると、もう止まらない! 一気に平らげてしまいそうです。
野沢菜漬や小鉢類も丁寧に作られていて、ほっとなごむ味わい。この値段でデザートまでついてきて、感激です。
「麺彩房」系を忠実に再現したくても、地方ゆえに鶏肉のいい物が入らないのがお悩みとのこと。冷凍鶏しかなくて……と残念そうでした。確かに、地方だと食材確保が悩みの種になりますね。でも、そこは長年の経験と技で上手にカバーしているように感じました。
レシピを見ただけで、非常に正確に「麺彩房」の味を再現してのけた小田切さん。お客様の意見により、スープはよりやさしく、麺を細く、柔らかめに変更していったエピソードに、味づくりと地域性のかねあいの難しさを感じます。でも、一番大切なのは、地元のお客様の笑顔ですものね。小田切さんの選択で正解だと思います。
お人柄から、本業以外でも大忙しの小田切さん。どうかどうかお体を大切に。地域のお客様に愛されるラーメンや中華を末長く作り続けてくださいね。
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