| 湘丸 |
神奈川県横浜市
横浜市営地下鉄 片倉町駅
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※この情報は取材当時のものです。メニューや営業時間は変更となっている場合がございますので、あらかじめご了承ください。 |
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☆主なメニュー
| 醤油らーめん (麺量160g) |
650円 |
特製醤油らーめん
(醤油らーめんに味付け
玉子1個とちゃあしゅう2枚
が追加) |
850円 |
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| つけめん |
700円 |
特製つけめん
(つけめんに味付け玉子
1個とちゃあしゅう2枚が
追加) |
900円 |
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| @大盛り 100円増 |
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| ◆とっぴんぐ |
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| 味付け玉子(半熟)、めんま、のり |
各100円 |
| ちゃあしゅう |
300円 |
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住所:神奈川県横浜市神奈川区片倉2-71-5
◆横浜市営地下鉄片倉町駅より徒歩10分。
CDレンタルチェーン「TSUTAYA」、ファミリーレストラン
「夢庵」の並び。
駐車場:なし
電話:045-413-3673
営業時間:火〜土 11:30〜14:30 18:00〜21:30
日祝 11:00〜15:00
(ただし、翌日が土日祝の場合は18:00〜21:30も営業)
☆スープが終了し次第、閉店。
定休日:毎週月曜日
(ただし、祝日の場合は営業、翌日を休日とする)
席数:カウンター 7席 (全席禁煙) |
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■回 2006年5月開店の「湘丸」店主は
■■ 「鳥居式らーめん塾」第三期卒業生!
食べある記隊の次なる目的地は、横浜市神奈川区片倉町の「湘丸」。
ここの店長は「鳥居式らーめん塾」第三期生卒業生の小泉泰之さん(41)。
昨年末に塾を巣立ち、今年5月に「湘丸」をオープンさせていた。第三期生で最も早く開業にこぎつけた方である。
お店は市営地下鉄片倉町駅から新横浜通りを10分ほど歩いたあたり。
目印は片倉町のレンタルショップ「TSUTAYA」とファミレスの「夢庵」だ。
おなじみの看板が出ている駐車場のかたわらに、「湘丸」があった。

「こ、これは超わかりやすいっ! 迷いようがない場所ね」
外装は、モノトーンを基調としたシンプルなつくり。巨大チェーン店の外装や看板の華やかさとは好対照。
入り口のそばでは「らーめん」と記された幟が風にはためいている。
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■回 店主ひとりできりもりする「湘丸」。
■■ その命名の由来は……?
「わぁ、すっきりまとまっていますね!」
JーPOPのBGMが流れる店内は、カウンターが7席。
白、黒、赤の3色を基調にしたシンプルなインテリアだ。
厨房は小さめながら、シンク、茹で麺機やガスレンジが機能的に配されていた。
ランチタイム以外は、小泉さんひとりで切り盛りしているとか。
「効率よくつくられた厨房ですね。でも、ちょっと形が変わってる?(@@;」
「ああ、この建物が三角形なんですよ。最初に見たとき、まるでヨットの帆とか船の形みたいに思えたんですね。
お店は船、店主は船長……とイメージが膨らんで、自分が湘南出身ということから、船の名前っぽく『湘丸』と名付けたんですよ」
「なるほど(^^)」
「ロマンティックですね〜(@o@)」
激しくうねり、白波が立つ大海原を果敢に進む帆船の姿を、思い浮かべた食べある記隊。
「湘丸」という店名には、生存競争の激しいラーメン業界に挑む小泉さんの心意気が託されていた。
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■回 こだわり食材がどっさり!
■■ 動物系+魚介系のダブルスープ製法を採用
カウンター上に置かれたシートには、材料や仕込みの手順がきちんと説明されていた。
「湘丸」のスープは、動物系スープと魚介系スープを手鍋であわせるダブルスープ製法。
動物系スープは、丁寧に下処理した豚のゲンコツ、豚足、背がら、鶏がら、モミジ等に、玉葱、人参、生姜、ニンニク等の野菜、羅臼昆布、干し椎茸の出汁を加え、10時間以上かけて炊いたものとか。
魚介系スープは煮干、羅臼昆布、宗田鰹、鯖節、うるめ等を使用しているそうだ。
このスープを、自家製のかえし(タレ)、香味油で味付けする。
あわせる麺は、大成食品製の「湘丸」用特製麺。多加水中太ストレートタイプでらーめん、つけめんの両方に用いる。もちもち、つるつるした食感が特徴とか。
トッピングも自家製だ。ちゃあしゅうは、九州産の豚の肩ロースをかえしに漬け込んだもの。肉ならではのしっかりとした弾力、食感をいかす作りになってい
る。
めんまは柔らかな穂先めんまを使用。スープの味を邪魔しないように、薄味に仕上げているとか。
解説書は、実に丁寧な文体で綿々と綴られていた。
「小泉さーん、こんなに手のうちをあかしてしまっていいんですか〜(^^;」
「ははは(^^)。ラーメンって、文章で説明できないところが多いでしょう。たとえば、魚介系スープの火加減なんかは本当に難しい。香りがすぐ飛んでしまうから、強からず、弱からず、常に細心の注意を払っています」
と微笑む小泉さん。
穏やかな口調ながら、味づくりに対する確かな自信、自負が伺える。
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■回 店主おすすめの「醤油らーめん」、
■■ 「つけめん」をさっそく試食!
というわけで、いよいよ試食タイム!
定番の「醤油らーめん」と、「湘丸」一の人気メニュー・「つけめん」を試食させていただいた。
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★醤油らーめん (650円)
麺:大成食品の「湘丸」用特製麺。多加水、中太ストレートタイプ。1玉180グラム。
具:ちゃあしゅうは、九州産豚の肩ロース使用。ほかに、自家製穂先メンマ、のり、ナルト、長ネギ。
スープ:豚骨、鶏ガラ、野菜、昆布、干し椎茸等を用いた動物系スープと、煮干、節もの、昆布等でとった魚介系スープを手鍋であわせるダブルスープ製法。
タレ:特製醤油かえし。醤油、天日塩、みりん、日本酒、ざらめ、にんにく、生姜、節類等をあわせ、1週間以上寝かせてから使用。
オイル:植物油+カメリアラード+宗田鰹 |
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鈴 木
とてもよくまとまっていて、こなれた味わいのらーめんだな、と思いました。安心して食べられるおいしさです。
魚介の香りの強さもさることながら、私は、肉系のコクの深さにインパクトを感じましたね。
野菜から出ているとおぼしき甘みも効いていて、新鮮な印象を受けました。相当に濃度があるし、魚介の出汁もよく出ていて強いスープなのですが、不思議とさっぱりしています。いくらでも麺がいただける感じですね。
ちゃあしゅうは、説明書や見かけよりもずっと柔らかでジューシー。大変おいしかったですね。穂先めんまのしなやかさも麺、スープにマッチしていました。
山 内
魚介系の香り高いラーメンです。高濃度ながら濁り、雑味のない爽やかな味わい……ひとつひとつのプロセスを丁寧に、手抜きなく積み重ねてこそできる、完成度の高いスープだと思います。
麺の扱いも確かで、やや固めにゆであげた中太ストレート麺との相性ばっちり。
ロース肉ならではの味わい、食感をきちんと主張させたチャーシューも花丸!
こちらのチャーシューは、1枚でもしっかり食べごたえがありました。薄味の穂先めんまのやわらかく、それでいて歯ごたえしっかり、という食感もチャーミング!
「鳥居式らーめん塾」でひたむきに学び、日々実践されている小泉さんの真面目なお人柄が伺える一杯でした。
やはり、<らーめんは人なり>ですね!(^^)
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★醤油つけめん
(700円)
麺:らーめん同様「湘丸」用特製麺を240グラム。
具:麺の上にのり。スープの中に、刻んだちゃあしゅう、ナルト、穂先メンマ、ネギ。
スープ:らーめんと同じダブルスープ製法。ただしあわせる比率をかえて手鍋であわせる。
タレ:特製醤油かえしに甘酢10ccを加えたもの。
オイル:らーめんと同じ。
スープ割は魚介系スープを使用。 |
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鈴 木
つけめんは予想以上に甘酢がきいていて、驚きました。らーめんとつけめんの麺が共通だから、最初は「あまり差が出ないかも」なんて思っていたけど、杞憂でした。スープの配合の割合を変えて、それぞれの魅力、個性が際立つよう工夫されていたのですね。さすが!と思いました。
チャーシューは刻んであってもしっかりとした歯ごたえ、肉としての存在感が光っています。穂先メンマの食感は、甘酸っぱい軽やかな味わいに特にマッチしていたように感じました。
つけめんは、最初に甘酸っぱさを満喫してから、卓上の一味をしっかりきかせて、変化を楽しみました。スープ割までいただき、満足♪
平日のランチタイムにはご飯サービスもあるそうだし、お値段の割にお得なメニューだと思いました。
山 内
もちもち、つるりとした麺をすすりこむなり、幸せな気分に! 魚介の風味、こってりとした脂のうまみに包まれた甘酸っぱさが魅力です。たっぷりと上質な素材を使って作られたことがよくわかる、丸み、膨らみ、豊かさを感じさせるお味で
すね。
甘酢がとてもきいているから、インパクトがあります。この甘酸っぱさは確かに個性的、しかもクセになります。食べるほどに勢いがつく、麺との相性のよさもあって、240gの麺は、あっという間に消えてしまいます。
こちらのつけダレは、一味などの辛さはあえて加えていないそうです。辛みは、卓上の調味料をお好みで加えてどうぞ☆とか。幼児から高齢者まで、幅広い年代のお客様ひとりひとりの笑顔を大切にしたい、とおっしゃる小泉さんらしい配慮ですね(^^)
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■回 「鳥居式らーめん塾」との出会いが
■■ 人生のターニングポイントに……
店主の小泉さんは、神奈川県鎌倉市在住。ラーメン店開業を夢見て、脱サラ。
インターネットで「鳥居式らーめん塾」を知ったそうだ。
「●●や■■など超繁盛店を支える『大成食品』が運営している点に興味をもちました。
塾にめぐりあっていなかったら、お店を開いてなかったと思いますよ」
「そういえば、小泉さんはいつも黙々とノートとってらしたわねえ」
「確かに。私語は一切なくておとなしい印象だったけど、いつも瞳はキラキラだった記憶が!(^^)」
「て、照れるなあ〜(^^;」
当時の思い出話に花が咲く三人。
「講師のなかで印象深かったのは、『斑鳩』(の経営者で、塾のゲスト講師)の坂井さん。ラーメンを食べ終えたお客様のお顔をしっかり確かめる、という言葉が特に印象深かったです。
講義のときに『よし、自分も絶対にそうしよう!』って心に決めたし、今も心がけています」
「食べ歩き実習は有意義でしたね。自分ひとりでは遠くて行けないお店や、自分好みの味ではない繁盛店にも足を運べましたから!」
塾では、ほぼ毎回食べ歩き実習があり、宿題にも出されていた。二ヶ月間で、のべ数十軒を食べ歩き、チェックリストに記入する。味や価格面はもちろんのこと、お店の外観、立地、客層、接客など、数十にわたる項目を観察、分析するのだ。
その結果を塾生や講師陣と討議することで、繁盛店づくりのポイントを頭だけでなくに体にも刻みつけることができる。
「塾は本当に楽しかったですねえ。卒業ラーメンは残念でしたけど(笑)」
塾の「卒業ラーメン制作実習」で、小泉さんたちの班は、スープを完成寸前で焦がしてしまったのだ。寸胴の底にたまるガラ類をかきまぜるタイミングが、ほんの少し遅れたのが原因だった。
「今思えば、とても貴重な体験でしたね。スープが焦げる条件とか、焦げたらどんな状態になってしまうか、なんてことを学ぶことができたんだから!(^^)V」
「素晴らしいっ! 失敗を糧にするタイプなんですね」
「小泉さんは、卒業ラーメン制作で、失敗を回避するノウハウを習得したわけですね(@@)」
感心しきりの食べある記隊である。
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■回 未知の土地・横浜市神奈川区で開業
■■ その決断の理由とは?
「小泉さんって片倉町に土地勘あったんですか?」
「いえ、全然ないです」
「これも塾で学んだ成果ですよ(^^)。ほら、立地の講義にもあったでしょ? ここは、『TSUTAYA』と『夢庵』というランドマーク(目印)があって、人がたくさん集まってきます。表の新横浜通りは交通量が多くて、土日は渋滞しがち。お店の認知率が高そうだな、というところも気に入りました」
「なるほど、講義どおりの立地条件ですねっ!(@@)」
「手堅いな〜、さすが小泉さん♪(^^)」
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■回 開業後は、想定外のハプニング続出
■■ 飄々と語る店主は、癒し系〜っ!(*^o^*)
だが、いざ開業してみると、思いがけないことの連続だった。
「予想以上に、競合店だらけだったんです。むしろ激戦区かもしれない(苦笑)。
それに、大通りに面しているのも、善し悪しなんですよね」
「なぜ?」
「真っ正面から強風にあおられるので、シャッターがこわれました(^^;。
そうそう、店頭においた『つけめん』の幟も盗まれましたね。それも土台ごと」
飄々と語る小泉さん。
「災難でしたねえ。それって、いたずら?(^^; な、わけないか(--;。土台ごと車で持ち去ったなら、確信犯よね」
「つけめんは、『湘丸』さんの看板メニューなのに! ゆ、許せないっ(-"-)」
どんどんヒートアップしていく隊員たちに、小泉さんが苦笑しながらお冷やを差し出してくださった。
一気飲みして、冷静さをとりもどしたふたり。
「うーん、繁盛店への道って、本当に険しい! リスクマネジメントの講義では、幟盗難なんて事例はなかったものね〜(~.~;)」
「第五期の講義では、このエピソードも発表しなきゃ!(@@)/」
「ははは……(^^; 講師の皆さんにも、よろしくお伝えくださいm(__)m」
あくまでも穏やか、礼儀正しい小泉さんなのだった。
客層の幅広さも、想定外だった。当初見込んだのはレンタルショップを利用する学生層。だが、周辺に住む家族連れ、中高年や近隣のサラリーマンはじめ、予想以上に幅広い層が来店した。
お店の規模からいって、メニュー増で多彩な客層のニーズにこたえるという手は使えない。そこで平日のランチタイムにはごはんをサービス。子供にはのりを+。つけめんのつけダレの辛みは抜いて……。と、少しでもお客様の「笑顔」を増やすべく努力を重ねた小泉さん。
その甲斐あって、大行列ができることこそないものの、リピーター率が高く、一日の来客数も安定してきているとか。
「うちの店は、カウンター席と厨房の距離が近いんですよ。そのせいか、お客様からよく話しかけられますね。コーヒーをごちそうになったことも……(^^)」
「コーヒー?(@@)」
「わざわざ缶コーヒーを買ってきてくださったんですよ。なぜかな〜? ありがたいですね(^^)。
今かかってるCDは、別のお客様が貸してくださいました。
『ふうん、○○バンドが好きなんだ? 実は俺、昔、そのバンドのメンバーだったんだ、今度証拠もってくるよ』
なんておっしゃって(^^)」
塾のときとかわらぬ、癒し系のスマイル。
お客様とのエピソードを語りながらも、小泉さんの手はしなやかに調理を続けている。
「お客様との交流が密なのも、わかるなあ(^^)。ここにいると、なんだかほっこり♪するんだもん」
「同感っ(^^)/"」
ラーメンの味に。
お店の雰囲気に。
そしてカウンターの向こうで、1杯ずつ丁寧にラーメンをこしらえている小泉さんに。
お客様はえも言われぬ安らぎや居心地の良さを感じるのだろう。
「カウンターに座ったお客様の笑顔を見たい」
「『湘丸』を、地域に末永く愛されるお店にしたい」
そんな小泉さんの目標は、日々着実に達成へと近づいている。
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