| とらさん&大成食品合同イベントレポート |
| □今回はラーメン界のカリスマ・大崎裕史さんが主宰するラーメン店情報満載のサイト「東京のラーメン屋さん」と大成食品の合同イベントに食べある記隊が潜入しました! |
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■「東京のラーメン屋さん」メンバー21名が来訪
工場見学では突っ込んだ質問が相次ぐ!
コートが欲しいほど寒い土曜の午後。そぼ降る雨の中、ラーメン店情報満載のサイト「東京のラーメン屋さん」略して「とらさん」のメンバーが大成食品本社に集結した。今日は大成食品と「とらさん」合同のラーメンイベントが開催されるのだ。司会進行役のラーメン界のカリスマ・大崎氏は社屋の前にたたずみ、やって来た出席者を笑顔で迎えていた。
イベントはまず工場見学から始まる。
「今日はちょっと風邪気味なんだよなあ」
軽く咳き込む鳥居隊長、少々緊張ぎみだ。
毎朝午前五時過ぎから操業する工場内はしんと静まっている。土曜日で半ドンのため、すでに機械は止まり、従業員の姿もほとんどない。曜日や見学者数の都合で仕方がないとは言え、活気あふれる工場の様子を知る食べある記隊としては、ちょっぴり残念。ミキサーがぐわんぐわんと回って粉が生地へと変化する姿、大きな生地のロールが切り出しにかけられて、どんどん麺へと成形されていく様子などをぜひ、「とらさん」メンバーに見ていただきたかった。
「機械が動いてるところも、ちゃんと見てもらいたいんだけどね」
隊長も気持ちは同じのようだ。
大崎さんに導かれ、静かに「とらさん」メンバーが入ってきた。女性2人を含む21名のラーメン通だ。平均年齢は30代半ばといったところだろうか? 皆、工場内をまじまじと観察している。
粉を練り混ぜるミキサーの前に隊長が立ち、麺の工程の説明を始めた。縦型、横型のミキサーの特徴、かんすいを混入するタイミングや生地を伸ばす複合機、麺に成形する切り出しなど、機械を指差しながらその役割を紹介していく。「とらさん」メンバーは真剣に見入っている。メモをとる人も多く、時おり機械を撮影するデジカメのフラッシュが光った。
首都圏には400軒ほどの製麺所があり、そのうち中華麺専門は100軒ほど。東京は製麺所の数が日本一多いが、工場規模的には地方にはかなわないこと。大成食品では毎日200軒ほどのラーメン店に1万食以上供給している…。
具体的なデータが出るたびに、「ほお〜!」と声が上がる。説明の合間に質問がどしどし出てくるあたり、さすがは「とらさん」メンバー。1回のミキシングで何食くらい作れるのか? 気候、気温の変化によって配合をどのように調節しているのか? 熟成の効果は? などなど、突っ込んだ質問が相次いだ。麺の太さや縮れに関する質問には実際の作業にあたるスタッフが対応。質問と回答の応酬を繰り返すうちに、張り詰めていた空気が次第にゆるんできた。
「皆さんのおかげで、ラーメン屋さんからの麺に対する細かい注文が増えちゃってね」
なんて隊長のつぶやきに一同爆笑する場面も。
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■多彩なタイプのラーメン好き
会場はすぐさま熱気に包まれた
工場見学のあとは、直営店「麺彩房」へ移動。ここでは講演と試食会、ラーメンクイズが実施されることになっている。
歩きながら初対面のメンバー同士が挨拶をかわし、「最近どこの店に入った?」「○○に行ってみたけど〜」なんて話があちこちで盛り上がる。オフ初参加で緊張していた人も、ラーメンの話題になればたちまちリラックス。いつの間にか話の輪に溶け込んでいく。
入り口で講演用の資料を手渡されて席に着く。明るい照明のもと、ようやく全員の顔をちゃんと見ることができた。
現在と先代のラーメン選手権優勝者と準優勝者、ラーメンのホームページ主宰者、九段下の行列店「九段斑鳩」の店主、雑誌のラーメン連載の担当者ら、ラーメン界の精鋭がいっぱい! ほかにも大食い自慢でテレビに出たことがある人、自宅で工夫しながらラーメンを作るのが好きな人など、実に多彩なタイプのラーメン好きが集まっていた。
「好き」のレベルがまた、ものすごい! 当日実施したアンケートによれば、半数以上の人が年間400食以上、最低の人でも年間100食はラーメンを食べているとか。
講演前にまずは軽く一杯。好きなメニューを注文することになったが、熟成味玉そばと激辛唐辛子そばが人気を集めていた。注文をすませると皆、資料を熱心に読んだり、店内や厨房の様子を観察したり…。注文の品が届けば、デジカメで撮影する人、スープや麺を観察しながらゆっくり味わう人、携帯端末やノートにメモし始める人など、皆それぞれの方法で試食に取り組み始める。韓国風ビビンバそばやタイチャンそばなど自分とは違うメニューを頼んだ人にさっと歩み寄り、食べっぷりを観察する姿も。店内は静かな熱気に満ちていた。
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次に元製薬会社勤務で現在は大成食品社員の木村さんが、「美味しさと味覚について」と題して講演。
舌と上顎の奥で感じる味覚能力は、味蕾(味覚を感じる細胞)の数と感度で決まる。20代は9,000くらいある味蕾も40歳を過ぎれば変性し、年々衰退してしまうという話には、40代以上とおぼしき参加者から苦笑が漏れた。
味覚の話は専門用語等も出てちょっと難しかったが、話題が化学調味料に及ぶと、参加者の眼差しが熱を帯び始めた。うま味物質には昆布のうま味のグルタミン酸ソーダ、かつお節などのイノシン酸、しいたけなどのグアニル酸の3つがあり、単体より複数併用するほうがまろやかなうま味となる。和洋中の料理のだしに用いられているうま味成分の一覧表などを示しながら、化学調味料の功罪について詳細な解説があった。
木村さんが強調したのは「うまい」と「美味しい」の違い。うまいは単なる味覚表現だが、美味しさは味覚以外に視覚、嗅覚、触覚、聴覚のほか、場の雰囲気や環境、食べる人の嗜好の差や心身の健康状態などのファクターによって決定される総合的な評価なのだ。現在は「うまい」と「美味しい」の言葉の使い方が混乱しているという指摘に大きくうなずく人の姿も。 |
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■ラーメンクイズは難問!?
試食会は新製品・ごまかんすい麺の「つけ麺」が好評
次のプログラムはラーメンクイズ。
第一問は、まったく同様に見えるスープを2種類試食する。さきほど講演した木村さんが片方には化学調味料が入ってます、と宣言した。参加者は、「こっちのが、いかにも(化学調味料が)入ってるって感じでしょ」「これはちょっとしょっぱいかな?」などと試すうちに混乱し始め、「あれ、どっちだっけ??」
食べあるき隊員もすすってみる。丼「壱」はまろやかな感じ、丼「弐」はしょっぱいなあ? シンプルな味のほうが化学調味料抜きなのかしら? あれ、でも化学調味料って入ってるとすぐわかる自信があった気もするんだけど…??
「どちらに化学調味料が入ってますか?」
壱に6人が挙手。残りが弐に挙手した。そこで木村さんがまた質問。
「皆さんはどちらのスープがお好き?」
結果は壱が好きという人が19名。だが、実は弐が通常お店で出しているスープで、壱はそのスープに0.02グラムほどのイノシン酸とグアニル酸を加えたものだとか。一同、意外な結果に「え〜????」と困惑、動揺、騒然!
化学調味料を使わないスープがトレンドで、最近では無化調スープが人気店、有名店の常識となっている。だが、意外にも参加者が「好きな」スープは化学調味料入りだった。もっとも、現在の加工食品のほとんどになんらかの化学調味料が入っているし、今回使用したのはおなじみの「うまみ調味料(味の素など)」(グルタミン酸ソーダ)ではなく、きのこ(グアニル酸)や肉類(イノシン酸)のうま味だったから、ピンとこなかったのかもしれない。今回の結果を「まろやかでうま味の強いスープに惹かれる人が多い」と解釈すれば、現在のスープのトレンドからもはずれていない気がする。「うまい」という言葉の重さ、難しさを思い知らされる結果になった。
盛り上がったところに第二問。A、B、C、D4つの丼にゆでた麺が盛られている。すべてが大成食品の製品で、「青葉」用特製麺、「九段斑鳩」用特製麺、「喜神」用特製麺、そして大成食品で開発中の新しい麺だという。どの麺がどの店のものかを当て、さらに好きな麺の順位を書いて欲しいという。
これは難問! なにしろ出てきた麺の外観は1種類だけ白っぽいものがあったものの、みなほぼ同じ中細の多加水麺。つまんだり、においをかいだり、水につけたり、酢をかけたり…。皆、それぞれの方法で麺の正体を吟味する。
食べある記隊の鈴木&山内隊員は、歯切れや口あたりがちょっと違うかも? というくらいしか差がわからず、まったくお手上げ。「青葉」と「喜神」のラーメンは経験ずみだけど、麺だけ単独で出されても見分けがつかない…。精鋭メンバーにも悩んでいる人が多くて、ちょっとほっとする。
「うーん、『青葉』の麺はわかるんだけど…。ねえ、○○さんはなんて書いた?」
「Aの麺が好きだな」
なんてつぶやきが聞こえる中、解答用紙を集められてしまう。
やがて大崎さんが高らかに結果発表を始めた。
「全問正解は1人、なんと現役チャンピオンのみ!」
「さすが!」という歓声と拍手の中、カウンター席についていた現役ラーメン王が立ち上がってガッツポーズ!
「こっちにも全問正解が一人います!」
奥座敷から声が上がる。自由参加だったので、解答用紙を提出しない人もいたのだ。
「こういう視聴者ってよくいるんですよ〜(笑)」
という大崎さんの一言に一同大爆笑。
一つ書き間違えた人(2問正解)が4人と成績はもうひとつ。大崎さんに「自分のお店の麺も間違ってました(笑)」なんてお約束の茶々を入れられた「九段斑鳩」の店長さんは、しきりに照れていた。まあ、実際のお店と麺彩房でのゆで加減の差などもあるから、ドンマイですよ☆>店長。
ちなみに人気麺のランキングでは全員が2番目に「青葉」の麺が好きと答え、「九段斑鳩」の麺は好き嫌いがはっきりと分かれるという興味深い結果になった。
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クイズが終わると、「麺彩房」の新メニュー「つけ麺」の試食へ。ちょっと酸味をきかせたタレに、細打ち麺と麺当てクイズにも登場したごまかんすいを使った麺がざるに山盛りで出てきた。麺当てクイズのランキングでは今ひとつ人気がなかったごまかんすい麺だが、「つけ麺」には絶妙のとり合わせ! どのテーブルでも白っぽい麺の山がたちまち消失。
「スープくださーい!」とタレを割るスープを求める声が続出した。
レタス、人参、大根などの野菜やスライスした鶏の香味焼きがのった新メニュー「香味焼き冷やし中華」はサラダ感覚で彩りも美しく、おしゃれな感じ。味がごまマヨネーズ風味だったので、「冷やし中華」のネーミングから想像していた味とのギャップに少々戸惑った。最近、美容と健康のために果実酢を常飲している鈴木&山内隊員は、「もう少し酸味がきいたさっぱり味のほうが好みかも?」と感じたが、マヨラー全盛の若い世代にはこういう濃厚な味つけのほうが受けそうだ。
最後はラーメンアンケート。「今一番気になっているお店」「今日食べた麺メニューの感想」などの項目が並ぶアンケートに回答していただく。全員が協力的で、中には用紙の裏までびっしり書いてくれた人も。
鳥居隊長が閉会の挨拶をし、お土産の「蘭花」オリジナル麺とスープのセットを手渡して午後5時前にイベントはお開きとなった。店を出ていく人が皆、朗らかな笑顔だったのが何よりの収穫だ。 |
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