東京ラーメンショー2010レポート(東京ラーメンMMより転載) | お役立ち情報 | 大成食品株式会社

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イベント、卒業生のらーめん店、製麺技能士、外部出店 | 2010.11.11

東京ラーメンショー2010レポート(東京ラーメンMMより転載)

東京ラーメンショー2010レポート(東京ラーメンMMより転載)

弊社が以前発行していたメールマガジン「東京ラーメンMM」から転載しました。

(画像、リンク等がなく、読みづらいところが多々あります。あらかじめご了承ください)

 

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 ◆◇◆ 食べある記隊が行く!! <番外編> ◆◇◆ 
   「東京ラーメンショー2010レポート 前編」
    〜ご当地らーめん食べある記φ(^Q^) 編〜
       11月5日(金)、6日(土)、7日(日) 
                会場 駒沢オリンピック公園

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 当コーナーは「東京ラーメンMM」編集部員によるラーメンレポートです。
 11月3〜7日の5日間にわたって駒沢オリンピック公園中央広場で開催された「東京ラーメンショー2010」の模様を2号にわたってご紹介します。 

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回□ 国内最大のラーメンイベント
     5日間で30万人が来場!(@@) □回

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11月5日午前10時半。
食べある記隊山内隊員は「東京ラーメンショー2010」会場に到着(^^)
まずは本部席に鳥居隊長を訪ねた。今回も実行委員として運営に携わっている。
山内「こんにちは! 今年はいいお天気ですね(^^)」
鳥居隊長「絶好のラーメン日和だよね(^o^)
去年の来場者数は雨にたたられて10万人弱だったけど、今年は初日だけで7万2000人。昨年以上にマスコミ取材が入っているし、この調子だと5日間で30万人を超えそうだよ(^^)

☆東京ラーメンショー2010公式URL
http://www.ramenshow.com/

☆イベント事務局は鳥居隊長が副理事長を務める「日本ラーメン協会」 
http://www.ramen-kyokai.jp/

鳥居「今年は全国の(日本ラーメン協会)会員のべ100店以上の店主が集まった。27のブースで各地のご当地ラーメンや繁盛店主たちのコラボで開発された新作ラーメンを提供しているよ。
初日で一番売れたのは19番の富山ブラックで2700杯。ここはゆで麺機を他の2倍置いてるから最大で3400杯まで出せるらしい(^^)」
初日27位のブースでも450杯も売り上げているとか(@@;
日本ラーメン協会関係者を中心とする実行委員は、会場設営、ラーメンチケットの当日券販売、協会ブースでの接客。マスコミ対応にステージイベントの指揮進行、各ブースへの箸や丼、備品類の配布……と様々な裏方仕事にあたる。
ちょっとあたりを見渡せば、会場内のあちこちに揃いのジャンパーや帽子をつけて働く姿が。
山内「超繁盛店主や業界著名人の皆さんが、フツーに備品配達や行列誘導にあたってるわっ(@@; でも、皆さん、とってもいい笑顔。イベントを楽しんでいる、って感じね(^m^)」
多忙な仕事の合間を縫って、隊長は精力的に食べ歩いたよう。
鳥居「1番、7番、8番、13番、15番、24番ブースのラーメンを食べたよ。8番の秋田と24番の岡山のラーメンが特に気に入ったなあ(^^)」

☆どんなラーメンが提供されたかはこちらをチェック!(^Q^)
出店者一覧
http://www.ramenshow.com/shutten.html

本部席前でラーメン評論家・大崎裕史さんとばったり。10月末の会場設営以来、連日会場を駆け回っているそうで、お顔がすっかり日焼けしていた。

山内「お疲れさまです(^^) 大盛況ですね」
大崎「平日の午前中なのに皆さんお仕事お休みなんですかね(笑)。地方からも大勢いらしてくださってるようでありがたいことです。ただ大変長時間お待たせすることが心苦しいですよ(^^)」
マスコミ対応などで多忙な大崎さん。まだブースのラーメンは1杯も召し上がっていないとか。
トランシーバー片手に、協会ブースのほうへ駆けていく背中を見送った。

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回□ 5日は地粉自家製麺2種をチョイス!(@@) □回

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ラーメンチケット(1枚750円。前売り、当日券同額)を手に、出店ブースエリアへ急ぐ。
山内「……(@m@;)」
<会場内.jpg>
空いているはずの平日午前でこの混雑ぶり。
日本ラーメン協会ブースのコラボラーメンや、「豚の骨×無鉄砲」、昨年の売り上げナンバーワン「富山ブラック 麺家いろは」の行列の長さが際立っている。すでに小1時間は待ちそうな勢いだ。ラーメンチケット販売所の方にも長蛇の列が!
若い男性グループをはじめ、シニア、シルバー世代が多数。ベビーカーを押すママさんグループ、体育施設から足を運んだグループ……と、来場者層は幅広い。
すでに飲食エリアは満席。巨大丼オブジェの周りや噴水前の階段で食べている人も多い。

山内「あ、ラーメン王・小林さんがテレビで勧めてらしたお店、発見♪(^Q^)」

□4番ブース 富良野 とみ川 「石臼挽き中華そば」 
<とみ川.jpg>
オフィシャルガイドブックによれば、北海道「富良野産小麦を石臼で挽き、地卵さくら卵を練りこんだ日本イチ小麦の味がする麺」とか。
「自家製粉、自家製麺、無化調、地産地消」というキーワードがいかにもヘルシーで心惹かれる。

山内感想:端整な盛りつけです。小麦の香り、石臼挽きならではの素朴な食感が楽しめる麺です。醤油味のスープは清湯系+和だしをあわせたダブルスープ製法。あっさりやさしいお味。トッピングはどれも味付けが控えめ、ソフトな食感で、主役の麺を引き立てていました。

さて次は……とガイドブックを眺めていたら、着物姿の女性に呼び止められた。
「この知恵の輪をくぐると願い事がかないますよ(^^)」
<花の季前.jpg>
「鳥居式らーめん塾」関係者一同の活躍を願いつつ、くぐった輪の向こうに……
□10番ブース 栃木 花の季 「日光赤おろち」

<花.jpg>
ガイドブックによればこちらのお店のテーマは〜土からテーブルまで〜。麺は小麦を栽培するところから始めるという自家製中の自家製麺だ。
先日の「横浜麺コレクション」の「ラーメン凪」ブースの麺もこちらの自家栽培小麦を使用していた。

山内感想:スープは見た目、ひたすら真っ赤(@@;……ですが、辛さより味噌の旨味がきっちり前に出てました。かなりとろみがあって量は少なめ。平打ち麺にぐんぐんからんで汁なし化していきます(^^; 平打ち麺はかなり固めで、存在感アリ。スープにからんだねぎ、にら、ゆでもやしでほっと一息つきました♪ お腹はすでに埋まっていたのに一気に完食(^Q^)

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回□ 全店制覇は夢のまた夢(^^;
     食べある記隊が食べたラーメンは…… □回

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12期生の出る「バトプリ」応援のため、山内隊員は5〜7日、鈴木隊員は7日に来場。二人が食べたらーめんの感想を列記すると……

□20番ブース 北陸ラーメン博(「氷見ラーメン」×「なん・なん亭」)
「甘えびラーメン北陸2010」
<北陸.jpg>
山内隊員感想:北陸の海の幸、甘エビが1尾まるごと入っていてゴージャス♪ この海老、素揚げされているので頭からしっぽまでパリパリ食べられます。あっさりした塩味の白湯スープに太い縮れ麺。海老とトロロ昆布のうまみを強調するためか、全体にあっさり、やさしいお味でした。

□21番ブース 滋賀拉麺維新会 「淡海クラシック」
<滋賀.jpg>
<滋賀の鮎.jpg>
山内隊員感想:近江牛、近江鶏、鮎、という滋賀県の食材を使用。ブース前の氷柱に鮎がいて、お祭り気分をもりあげていました。鮎のやや青臭い風味が独特ですが、厚みと深みのあるスープはあとをひきます。鶏油がたっぷりで見た目よりずっとパンチがきいてました。焼いた近江鶏がジューシーで増量しなかったことを後悔した美味しさ。赤いこんにゃく?も彩り食感ともインパクトがありました。

□27番ブース 琉球麺侍 「美ら風“食べるあぶらみそver”」
<琉球麺侍.jpg>
鈴木隊員感想:塩味のバラチャーシューはほろほろと柔らか。黄色い卵はウコンで染まっていたんですね。あの緑色の豆のような野菜の正体が気になるし……と、トッピングが個性的で楽しめました。さっぱりした豚骨スープに平打ち麺。花鰹が入ったあぶらみそを溶かすとコクが出て箸が止まらない。スープまで全部いただきました。ごちそうさま!(^人^)

□14番ブース 東池袋大勝軒一門 「中華そば」
<大勝軒.jpg>
山内感想:いつでも食べられる、のに、つい食べたくなる味。斬新なコラボラーメンにまったく負けない存在感と安定感、安心感が魅力。富山ブラックほどではないけれど、醤油色の濃いスープはキレがあり、極太縮れ麺の強さに負けません。分厚く食べごたえのあるチャーシューも魅力♪ すでにお腹いっぱいなのに、これならまだ入る、もっと欲しい、と思ってしまう魔力があります。  

山内「このイベントでしか食べられないコラボラーメンばかり。迷う時間も楽しかったです(^^)」
鈴木「協会ブースのコラボラーメンの2大行列には圧倒されたわ。超有名店のブランド力+セブンイレブン商品で事前に味見できる安心感、イベント後に比較する楽しみがあるからかしら(^^)」
山内「協会コラボは2品ともセブン商品で味見しました。テレビで紹介されたお店はあまりに待ち時間が長過ぎて断念(^^; 
行列が長くても提供までの誘導が上手いところ、麺が細くてゆで時間が短いところはスピーディーにラーメンを買えました。
ご当地らーめんとしての認知度の高さに加え、具やスープの個性が突出しているとか、バーナーで豪快に具をあぶるような提供時のパフォーマンスとか……。こうしたビッグイベントで成功するには、マスコミが注目するような話題性が重要だな〜としみじみ。通常の、お店で100〜300食という単位で売っていく商品やサービスとは違う視点、発想が必要みたい(@@)」

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回□ イベント、企業・団体ブースも盛況 □回

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ステージでは日替わりで人気アニメのキャラクターショーやダンスショー、東京消防庁音楽隊の演奏会、ラーメン店主によるアームレスリング大会など多彩な催しが予定されていた。
ユニークなところではエア湯切り選手権。ラーメン調理の見せ場・麺の湯切りを道具類一切なしでやってみせるパフォーマンスだ。
「チャイルドキッチン」という親子で餃子、ラーメンを手作りする講習会は、和気あいあいとした雰囲気。子供たちより親御さんのほうがはしゃいでいる姿も、微笑ましい。
<ダンス.jpg>
<チャイルドキッチン.jpg>

協賛、協力企業、団体のブース側も賑わっている。
誘われるがままにアンケートや福引きに応じていたら、たちまち大荷物に(^^;

日本ラーメン協会のブースで荻原@「鳥居式らーめん塾」事務局長を発見! 
荻原「出店者さんのお土産ラーメンいかがですか〜(^^)、一番人気は富山ブラック4食入り1200円っ♪」
山内「買います!(@@)/"」
19番ブースの「富山ブラック麺家いろは」の行列は延びる一方。せめてお土産ラーメンくらいはゲットしておこう(^^;と財布を開く。

□19番ブース 富山ブラック 麺家いろは「富山ブラック 2010氷見煮干」
<富山ブラック.jpg>
山内感想:7日に広村さん@12期生&お友達が2時間がかりでゲットした一杯を味見させていただきました。評判通り、真っ黒なスープ。見ただけで満足、納得させるインパクトがありますね(^^)。ただ、確かに色は黒いし塩分も強いのですが、太めの麺にしっかり味がついて……これはこれでアリ♪ 無性に炊きたてご飯が恋しくなりました。

<次号に続く>
☆次号は「鳥居式らーめん塾」12期生が出場したコンペ「バトプリ2010」の模様をご紹介します!

 

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 ◆◇◆ 食べある記隊が行く!! <番外編> ◆◇◆ 
   「東京ラーメンショー2010レポート 後編」
     〜「バトプリ2010」観戦(^o^)(^^)/"編〜
       11月5日(金)、6日(土)、7日(日) 
                会場 駒沢オリンピック公園

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 当コーナーは「東京ラーメンMM」編集部員によるラーメンレポートです。
 11月3〜7日に開催された「東京ラーメンショー2010」でのラーメンコンペ「バトプリ2010」の様子をご紹介します。多数の応募者から書類審査を通過した16名の勝ち抜き戦。有名店繁盛店に務める実力者がしのぎを削る準決勝に、「鳥居式らーめん塾」12期生の松本さん、寺脇さんが出場しました。

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回□ 「バトプリ2010」準決勝3日目に
        松本さん@12期生が出場!  □回

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11月5日午後。山内隊員は「バトプリ2010」用ブースに松本さん@12期生を訪ねた。
日本ラーメン協会主催のコンペに、12期生の松本さんと寺脇さんが出場するのだ。

☆次世代ラーメン店主創造プロジェクト「バトプリ2010」とは?
ルールや審査方法もこちら。
http://www.ramenshow.com/event.html

☆祝・「王様のブランチ」出演! 松本さんの活躍ぶりが伺える「浅草名代らーめん与ろゐ屋」スタッフブログ
http://www.yoroiya.jp/blog/

山内「今日はどんなラーメンで勝負されるんですか?」
松本「今日のラーメンは名付けて『鶏白湯江戸風味』。卒業らーめん(鶏白湯つけめん)のレシピをベースに、ラーメンにアレンジしたものです。主催者側から面白いものを創れと言われたので、トッピングを工夫して自分らしさを出しています」
<準備中.jpg>
自信のほどを伺うと、ぎこちない微笑みが。
松本さん、卒業発表のあの勢いを思い出してっ! "P(@@;q" 

☆12期生の卒業らーめん試食会レポート
/tabearuki/tokubetu16.html

13時に準決勝3日目がスタート。
本日の審査員は「自称 日本一らーめんを食べた男」大崎裕史さん、ラーメンジャーナリスト北島秀一さん、長野のカリスマ店主・塚田兼司さんら日本ラーメン協会役員と、ラーメン通のお笑いタレント上林さん、ラーメンブロガー、コラムニストの6名だ。
続いて4名の出場者が登壇し自己紹介。
松本@12期生「浅草の『与ろゐ屋』で働いております」
端的に告げると、硬い表情のまま厨房に向かった。かなり緊張している!?(@@;

1番 宮井さんの「ネギトロ塩らーめん」の試食が始まった。
「このとろみは!」「香りがいい」「あったまる!」
絶賛されているが……観客には丼の中身がまったく見えない(^^; 
宮井さんは服部さん@2期生のお店『麺者 服部』の店長。さすがベテランという完成度のよう。
次が松本さん。
松本「大成食品の『鳥居式らーめん塾』の卒業らーめんを元に、生まれ育った浅草のイメージ、僕にとっての下町風なラーメンのイメージで創りました」
司会者や審査員の皆さんの話から察するに……
スープは鶏白湯。塩ダレで調味か。細麺で具は水菜、刻みゆず、おこげ、鶏チャーシュー……"φ(@@)
試食と並行して質疑応答に入る。
大崎「鶏肉、どんな調理をしましたか?」「おこげはどうやって作るんですか?」
相次ぐ質問に丁寧に答える松本さん。
下町の漬けのイメージで調理した鶏チャーシューの製法、味付け。浅草に多い煎餅屋からの連想で甘醤油を塗って炙ったおこげを載せた斬新さ。数分間で作品コンセプトと味創りの力量をアピールできたのでは(^^)

結果は……(@人@;)
<結果発表.jpg>
松本さん、690点で惜しくも2位。1位の宮井さんとはわずか10点差だ。
北島「大変レベルが高く、接戦でした。若者らしいチャレンジ、独自の工夫が入っていてラーメンの未来は明るいなと思いました」
塚田「全体のパンチは弱いが、食べたとたん浅草、下町がイメージできます。タイトル、テーマにそった味創りに大変感心しました」
講評の多くが松本さんあてだ。
北島「今回の出場者はバランス志向のよう。あえてバランスを崩して印象を残す戦略も検討しては」
塚田「今のラーメン界をかきまわすチャレンジを。ヒットではなくホームランの味を狙って!」
審査員の檄に強く頷く松本さんだった。

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回□ 寺脇さん@12期生は準決勝4日目に登場 □回

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6日土曜日。寺脇さん@12期生の応援に駆けつけると、昨年のバトプリ出場者・江畑さん@9期、広村さん(愛知県安城市)@12期らが(^^)。

現在、開業準備を進めながら、週2回「麺彩房中野本店」で働いている寺脇さん。
寺脇「『麺屋 おかげさま』と店名は決まっていますが、物件がね……(^^;
今回のラーメンは、卒業ラーメン(清湯塩らーめん)をベースに、トッピングを少し変えました。福井先生に教わった柚こしょうを白髪ネギにあえて……」
スープは塾の厨房で木、金と二日がかりで仕込んだとか。
寺脇「でも、ちょっと濁っちゃった……(^^;」
曇った表情が気になる。

ステージには3番目に登場。
寺脇「ラーメンの世界に飛び込んでまだ4ヶ月。鳥居式らーめん塾で基礎から学ばせていただきました。成せば成るで、がんばります!」
凛とした声が会場内に響きわたる。芸人さんたちにいじられても動じないのはさすがだ(@@)

寺脇さんの「素材の旨味を引き出した塩ラーメン」は……。
<寺脇さんの塩.jpg>
具:手作りの柚子こしょうであえた白髪ネギ、半熟味玉、揚げネギと揚げニンニク、かいわれ菜
スープ:葱油+帆立貝柱オイル、2日炊き清湯スープと濃厚和だしのダブルスープに特製塩だれ。
麺は大成食品の清湯スープ用細麺。
という組み合わせ。卒業らーめんより深みのあるお味(^^)。柚子こしょうあえのネギが爽やかで印象的。

「やさしいお味ですね」「具がどっさり」
司会者がしきりに褒めてくれるが、
寺脇「今回、スープの出来が悪くてパンチが弱かったんですよ(^^;ゞ」
正直すぎる〜!(@o@;)
寺脇「原価、そんなにかかってません。卒業制作では売価700円の設定で卵半分にして原価率が33−34%程度でした。今回は750円ですから卵を1個にできて原価率も落とせました(^o^)b」
繁盛店主である審査員・塚田さんが苦笑している(^^;
今回のルールでは売価750円とだけ設定され、原価率には触れていない。他の出場者の原価率が急に気になりはじめる(^^;
寺脇さんの正直さが審査には吉と出るか凶と出るか……?(@@;

結果は……(@m@;
694点で2位。
各準決勝で2位だった4名のうち、最も高得点だった寺脇さん。決勝進出だ!

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回□ ラーメン歴4ヶ月の寺脇さん、見事決勝進出!(^^)(^^) □回

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7日は、鈴木隊員と二人で応援に。
広村さん、松本さんら12期生若者コンビもバトプリブース裏で待機。3日目の2位・松本さんは僅差で決勝進出を逃したが
松本「また、がんばります」
と屈託がない。
広村&松本「ステージ前で応援してますからねっ(^^)(^^)/"」
寺脇「ありがとう(^^)」
年齢こそ20歳以上違うが、記録的猛暑の中で築いた同期の絆は固いよう。

鈴木「今日のラーメンは昨日と同じですか?(^^)」
寺脇「昨日はパンチが弱かったから、ダブルスープの和だしを少し濃くしました。塾の厨房をお借りしようと思ったけど、13期生が早朝から使っているから遠慮しました(^o^)"」
笑顔は昨日以上に晴れやかだ。

厨房を伺うと、他の出場者が準備中。皆、予選のレシピをさらにパワーアップして決勝に臨むらしい。様々な食材の香りが立ちこめる。緊張感が次第に高まっていく。

決勝戦は正午開始。
審査員は北島さん、塚田さん、上林さん以外は一新。日本ラーメン協会理事長の千葉さんら3名が加わった。
決勝出場者は6名。
<決勝出場者.jpg>
1番 とろネギ塩らーめん 2番 焦がし担々麺、3番 素材の旨味を引き出した塩ラーメン 4番 塩らぁ麺 de ポルチーニ 5番 キングバード麺 6番 鯖醤油麺。どれも食材や調理法にこだわった個性派ばかりのよう。濃厚魚介系の「次」を意識してか、清湯系のラーメンが多いようだ。

寺脇さんは今回も3番目に登場。司会者や審査員とのやりとりで舞台度胸の良さが光る。が、ここで不測の事態が。
最終日の午後。会場内は賑わいを増す一方。バトプリ用厨房から運ばれたラーメンが人波に阻まれて、ステージになかなか届かない。
鈴木&山内「早く〜! 麺がのびちゃう!(@@;)(-人-;)」

やっと、という感じで審査員の前にラーメンが並ぶ。
上林「体のしんまで染み渡るような。落ち着く味です」
塚田「予選よりバランスがとてもよくなってます。チャーシューが変わってますね? なるほど炙ったんですか」
千葉「私の年代からすると実にほっとするラーメンです。見た目も気を遣っていておいしいです」
審査員のコメントは好感触だが……
千葉「ただ、麺が細いので持ってくる間に……。作り立てを食べたかったですね(^^;」
鈴木&山内「やっぱり……(;m;)(T_T)」

気になる結果は……?
<得点発表.jpg>
1位4番721点、2位5番717点、3位は……3番寺脇さん、698点!
ラーメン業界に飛び込んでまだ4ヶ月の寺脇さん、お見事♪(^^)人(^^) 

千葉「個性もバトプリには要求されますが、ラーメンとしての定義を守ること、ラーメンとしての完成度の高さで結果が分かれました」
北島「非常に接戦で、審査員のうち誰かひとり入れ替われば結果がかわっていたかもしれません」
どの審査員も、皆甲乙つけがたい出来だったと6名の健闘をたたえた。

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回□ バトプリ出場の収穫とは? □回

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広村&松本「寺脇さん、おめでとうございます♪(^.^)(^o^)」
駆け寄る同期たちに「鳥居塾バンザ〜イ\(^^)/」と応える寺脇さん。持ち前のサービス精神炸裂♪
鈴木「勝因はなんですか?」
寺脇「やはり、塾で基本を教わっていたからでしょうね。
ただ、塾では一人で一から十まで全行程をできるわけじゃない。卒業ラーメンも松田さんと二人で作ったから、直接携わってない部分はわからないところが出てくる……。
今回始めて一人で取組んだら迷うことばかり。たとえば食材の質があまりによすぎてスープが濁ったり……。和だしも飲んでおいしい味で、ラーメンにあわせたらパンチがない。決勝で急遽濃くして、配合も変えて……一人で試行錯誤する経験が、今回の一番の収穫です」
晴れやかな笑顔が眩しい。
おもむろに厨房に入り、ラーメンを作り始めた。
寺脇「皆さん、どうぞ召し上がってください(^^)」
寺脇さんの呼びかけに、宮井さんら、他の出場者も笑顔で応じる。星さんも鯖醤油麺を作りだす。出場者だけでなく、寺脇さん応援団の我々にまでごちそうしてくださった(^^) お互いの健闘を称え合う会話が行き交う。

<星さんの鯖.jpg>
山内感想:煮干しの次は鯖が来る!と強く感じられる一杯。鯖煮干の旨味、風味が鮮烈なスープはパンチがあって印象的。鯖鯖……な香りも穂紫蘇やみょうがといった薬味で、爽やかにいただけます。魚介系が好きな人ならはまりますね、きっと♪ 中太麺はスープとの相性もよく、勢いよく食べられます。星さん、ごちそうさまでした(^^)

「この出汁はどうやって?」
「この麺も大成食品製なんですか〜」
決勝出場者とサポーター陣も12期生たちも、みな笑顔で情報交換。バトプリを契機に新たな「ご縁」が結ばれたよう。
準決勝の講評で北島さんが語っていたように、来年の東京ラーメンショーに彼らがコラボラーメンのブースを出店しているかもしれない(^^)。
鈴木「そうなったら、楽しいわね(^^)b」
山内「思いっきり斬新なラーメンを出してきそう♪(^m^)」
愉快な気分で会場を後にした。

※来年の東京ラーメンショーもお楽しみに。前売り券購入&平日にグループで来場、がおすすめです(^^)
<おわり>
 

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