「第17回 “麺”夢塾」レポート | お役立ち情報 | 大成食品株式会社

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商品開発研究会 | 2014.03.21

「第17回 “麺”夢塾」レポート

「第17回 “麺”夢塾」レポート

3月18日(火)、19日(水)15時半~17時半 
於:大成食品(株)本社会議室 大成食品(株)の新商品研究会「第17回 “麺”夢塾」が開催されました。

“麺”夢塾は、お取引先の売り上げ向上に貢献したい、

という大成食品(株)鳥居代表の想いから、2006年春にスタート。

業界事情に関する特別講演と新商品の試食会という構成で、毎年2回、春と秋に開催しています。

2010年秋より、同内容を2回ずつ開催してより多くのお客様をお迎えする現在の形に。

毎回、全国各地のオーナー様、店主様が受講してくださっています。

 

今回の第一部は、ラーメンジャーナリストの北島秀一さんによる特別講演を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第二部は、春夏向けの新商品の試食会を実施しました。

 

 

トレンドをふまえた新商品提案で、お取引先の売上向上に貢献!


厨房では午後早い時間から、福井@大成食品(株)商品開発マネージャー/鳥居式らーめん塾味創り担当講師と、
田辺@商品開発スタッフ・鳥居塾9期生 が第二部で提供する新商品の仕込みにおわれていました。

福井マネージャーは、今回も春夏商戦に向けた新商品2品を提案。
季節感とトレンドをふまえた訴求力あるメニュー、かつ、
メイン商品のオペレーションを妨げないレシピで提供できる、高付加価値な商品を…
というねらいで開発したとか。

受講された方には、新商品の詳細なレシピが配布されました。

首都圏はもちろん、青森、長野、岡山、鳥取… 全国各地から受講者が!

午後3時をまわると、受講される方が次々来場。
大成食品(株)をいつもご愛顧くださっている既存店のオーナー、店主様ばかりです

“麺”夢塾にかかさず出席してくださっている方や、初めてお見えの方、
そして、鳥居式らーめん塾卒業生…
北は青森、南は岡山、鳥取からはるばる駆けつけてくださいました。


皆さん、開講時間より早めにいらして、鳥居代表やスタッフたちに質問や相談をもちかけるのが常。
なかには、長野県から保冷バッグでお店の商品を持ち込み、意見を求める方も。

鳥居代表による開会挨拶


「本日は“麺”夢塾へのご参加、誠にありがとうございます。

今回はラーメンジャーナリストの北島秀一さんを特別講師としてお迎えしました。業界のトレンドについてお話しいただくことになっております。

また第二部の試食会では春夏向けの新商品をご提案します。

来月には消費税が8パーセントにアップ。円安による材料、燃料高も顕著です。
国際情勢が緊迫していることもあり、麦価の上昇傾向は今後も続くと思われます。

厳しい状況ではありますが、ピンチはチャンスでもあります。

今回の“麺”夢塾が、皆様の商品開発のヒントとなり、お店の売り上げアップに少しでもお役にたてれば幸いです。

どうぞ最後までよろしくお願いいたします」

第一部はラーメンジャーナリスト・北島秀一氏による特別講演

特別講演の講師は、ラーメンジャーナリストの北島秀一さん。

鳥居代表が副理事長を務める
 一般社団法人 日本ラーメン協会 発起人のお一人。
現在は顧問の立場で業界活性化に尽力されています。

☆紹介動画
☆Facebook 
☆blog
☆山路力也氏、山本剛志氏とともに、プロ評論家によるラーメン情報を発信中。
ラーメン情報チャンネル「ラーマガ」


マスコミ、インターネットなどでラーメン情報を精力的に発信している北島さん。
今回は、「ラーメン業界の動向と今後の方向性」と題してご講演いただきました。

「最近の傾向として、首都圏で流行したものが地方に浸透していくケースが多いですね。
年々、その浸透するスピード、影響力が強くなっているように感じます。
たとえば、十五年前から青葉インスパイアが出て、首都圏そして全国に浸透するまで数年はかかっていた…。
しかし二郎系などは流行った瞬間に地方に伝わった感があります」


こうした傾向をふまえた上で、現在マスコミで話題の新店、流行している商品の傾向を解説。

話題の店、流行の店=「繁盛店」とばかりは言えない事例にも触れつつ…
少子高齢化が進む一方の日本で、長く繁盛しつづけるための戦略。
ラーメンの作り手として、経営者としての姿勢や、売れる商品開発のポイントなどをズバリと語ってくださいました。


<お得意様向けの講演会につき、中略>

「個人経営のラーメンは1杯700円前後。290円の牛丼やスーパーの弁当、廉価な全国チェーンと価格競争しても勝てません。
個人店ならではのバラバラなところは、価格面では弱みかもしれない。しかし、そのバラバラさ。個性、独自性といったものが一番の強みでもあります。
この“麺”夢塾のような場で仲間をつくるといいでしょう。
ラーメンの作り手として、経営者としての悩みは、女房やサラリーマンの友達には言えませんから。
なれあう必要はないけれど、同業者同士で愚痴るだけで、一緒に飲むだけで、楽になることは多いはず。
厳しい時代だからこそ、100人の客を取り合うより、150人に増やして互いに分け合うご商売を!」


北島さんの熱いエールは、皆さんの心を打ったよう。
講演終了後、あちこちで名刺交換や情報交換が始まりました。

第二部は春夏向けの新商品2品をご提案!

第二部は、福井@商品開発マネージャーが担当。
今年の春、夏向け商品として冷やしらーめんとまぜそばをご提案しました。
北島さんのお話にも登場したキーワード、トレンドもふまえています。
どちらも季節感に富み、また女性やシニア、シルバー層など幅広い客層にアピールする商品ですが…
今回配布したレシピ、ご紹介した手順やアレンジ方法等は、あくまで「ヒント」。
これをたたき台にしてそれぞれのお店の特徴、立地や客層、客単価等の条件にマッチする商品を開発していただくのが狙いです。

なお、今回はどちらの商品にも弊社の製麺技能士が新たに開発した麺を使っています。
冷やしらーめんには、つけ麺用の生地を24番の切り刃で切った特製麺が。(写真上)

まぜそばには、春〜初夏が旬の桜海老をねりこんだ麺が使われています。(下)

どちらの麺も、1玉あたりの価格が通常の麺の+10円以内でおさまるように設計されています。
また、今回ご提案した商品だけでなく、つけ麺用にもぴったりです。
☆麺のお問い合わせは営業担当までお気軽にお寄せください。

試食会は終始和やかなムード

講演を担当してくださった北島さんも試食会に同席してくださいました。

「岡山から来ましたが、都内の塩らーめんで今食べておくべきお店はどこでしょう」

などという質問にも、複数の候補を即答。
少々こみいった相談事にも、親身になって耳を傾けてくださいました。

試食会の間も、トッピングやタレのアレンジ例、原価の話、保存方法などを語り続ける福井マネージャー。

鳥居代表をはじめとする弊社の製麺技能士陣は、新商品用の2種の麺や旬の桜麺等へのお問い合わせに対応。
「3月の末に、桜麺が欲しいんですが」
「海老の麺、ふつうに茹でていただけませんか」

とのリクエストに大はりきりでした。
チーム福島鰹(株)は、和だし素材の使い方を関西弁で朗らかに解説…。
どのスタッフもそれぞれの専門性をいかし、細やかに対応していました。


受講されている方同士も… 「最近、どうですか?」
「消費税アップにどう対応したらいいか、悩んでます。皆さんどのタイミングでどのくらい上げます?」

「最近、腰痛がひどくて…」
「私は、○○を飲んでますよ」

「この前の大雪のときは大変でした」
「雪かきに追われた割に、お客様が全然入らなくて…」

「昨日から泊まりで都内の新店を食べあるいています」
「どこのお店に行きました?」


北島さんが誘導してくださったおかげもあり、会話がいつも以上に弾んでいました。
「ここで色々話せて…ホッとしました」

「もうこんな時間なんだ…帰るのが惜しいな。でも夜の営業が…」

そんな声に、スタッフもにっこり。

“麺”夢塾 次回は秋に開催予定!

いったん開業してしまうと、店主は孤独になりがち。

特に、地方で開業された方は、同業者同士の横の連携がとりにくいもの。
身近に良き相談相手やアドバイザーがいないために味創りに悩み、迷走する悪循環に陥ることも少なくありません。

新商品開発のヒントが得られるだけでなく、北島さんのような専門家やスタッフ陣のアドバイスを受けられる“麺”夢塾。
席数に限りはあるものの、お得意様限定の研究会につき、無料で受講できます。
研修の場として、情報収集や相談、交流の場として、ぜひ有効活用していただきたいものです。

次回は秋に開催予定。今回受講されなかった方も次回はぜひご参加ください。

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